第70話のぞき見に行った

レイラ視点

ナパ・バレーの温泉リゾートからミアを連れて帰る途中、突然、携帯電話が鳴った。

「もしもし」ミアを起こさないよう、声をひそめて出る。

「リードさん、プレシディオ・ハイツ幼稚園のポーターです」相手の女性の声には申し訳なさがにじんでいた。「ノアとミアが練習していた合同の出し物の件でお電話しました」

「はい?」私はハンドルを握る手に力を込め直す。

「申し訳ありませんが、あの演目は中止にしなければならなくて。ノアが……ええと、体調を崩して入院したんです」

胸の底がすとんと落ちた。「えっ……ノアが? 具合が悪いの?」いつもの平静を保つ前に、言葉が口をついて出た。

「はい。本当に申...

ログインして続きを読む