第80話馬から落ちる

レイラ視点

私は、クロエがその場に立ち尽くしているのを見つめていた。顔色は灰のように青ざめ、周囲では友人たちが小声で次々と問いかけている。

セロンの堪忍袋の緒は切れていた。「連れて出せ。それから、二度とこの敷地に足を踏み入れさせるな」

「リード様、こちらへお願いします」職員の一人がきっぱりと言った。

クロエは凍りついたまま動かない。血の気の失せた顔で、誰の目も見ようとしない――屈辱に耐えているのがありありとわかった。

友人たちは気まずそうに目を交わし、やがて一人がそっと彼女の腕を取った。「……行こう」と囁く。

意外にも、クロエは騒ぎ立てなかった。友人たちに促されるまま連れて行かれ、...

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