第82話彼は彼女に会うために病院にこっそり行ったの?

レイラ視点

テロンが私の体重について口にしたのを聞いた途端、苛立ちがこみ上げてきた。「テロン・スターリング、どうしてあなたはいつもそんなに無神経なの?」

「ただの親切な助言だよ」彼は答えた。まるで私の体のことではなく、天気の話でもしているみたいに気楽な口調で。

奥歯を噛みしめる。いつもの苛立ちが、じわじわと胸の内で膨らんでいく。「心配してくれてどうも。でも私の健康はあなたの管轄外よ。あなたって、どの女性にもそうなの?」

私の言い方に、彼の眉がわずかに上がった。口元がぴくりと動く。笑みにはなりきらない、あの曖昧な動き。「ほかの女性? 僕は昔から、かなり選り好みするほうでね」

思わず冷た...

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