第91章混合信号

レイラ視点

携帯がぶるぶると震えた。フロントの受付からだ。

「リード先生、受付に特別配達が届いております。お花屋さんのほうで、先生ご本人の署名が必要だそうです」

眉をひそめる。「花なんて、頼んでないんだけど」

「ですが、どうしても直接お渡ししなければならないと……先生」

ため息をつき、腕時計に目を落とした。「わかった。すぐ降りる」

荷物をまとめているところへ、ちょうどアヴァが部屋に顔を突っ込んできた。「お昼、行ける?」

「少し遅れる。受付で何かにサインしないといけないらしい」

フロントへ近づくと、鮮やかな黄薔薇の見事なアレンジメントが目に入った。思わず足が止まる。

「……これ...

ログインして続きを読む