第224章 対峙する

水原祥子は立て続けに十数回も電話をかけたが、林田ククがそれに出ることは一度もなかった。

煮えくり返るような怒りは、やがて苛立ちへと変わる。祥子はコール途中の電話を切り、そのままメッセージを送信した。「見たらすぐに電話を寄越せ」と。

水原祥子が電話をかけてくる前から、林田ククのスマホはマナーモードに設定され、画面を伏せてナイトテーブルに置かれていた。そのため、着信の震動に気づくはずもなかった。

心の中がぐちゃぐちゃで、一晩中寝返りを打ち続け、まともな睡眠などとれなかったのだ。

結局眠れず、夜明けとともにベッドを出て着替えると、外へ走りに出た。数周走って戻り、シャワーを浴びてようやく、祥...

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