第248章 体で金を稼ぐ

林田山は、居ても立ってもいられなかった。彼は二階へ上がって着替えを済ませると、別荘の裏口からこっそりと抜け出した。付近に張り込んでいるメディアの目を盗み、車を走らせて夏川薫のもとへ向かう。

夏川薫は林田山の姿を見て、少しばかり驚いた表情を浮かべた。

「会社があんな惨状なのに、私のところへ来る余裕なんてあるの?」

「相談したいことがあるんだ。お祖母様が俺との養子縁組を解消しようとしている。会社をスムーズに取り戻すためにな」

林田山は先ほどの出来事を大まかに説明した。長年一緒に暮らしてきたが、彼は水原祥子のことを無能だと見下しており、重要なことを話す気にはなれなかったのだ。

だからこそ...

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