第249章 林田家を潰す

A市某所。救命救急センターの扉の前で、林田ククは蒼白な顔で立ち尽くしていた。どれくらいの時間が経ったのか見当もつかない。ただ、足の感覚が麻痺し始めていることだけが確かだった。

古田が心配そうにククの袖を引く。

「ククちゃん、もうずっと立ちっぱなしじゃない。座って待とう? おばあちゃんなら大丈夫、きっと運が強い人だから助かるわよ」

ククは床の一点を見つめたまま、消え入りそうな声で呟く。

「……私のせいだ」

頼りない羽毛のような声だったが、古田の耳には痛いほど鮮明に届いた。彼女はたまらずククを抱きしめ、大丈夫だと何度も耳元で囁いた。

永遠にも思える時間が過ぎ、ついに処置室の扉が開く。...

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