第314章 野良猫

年のせいだろうか。藤原のお爺さんは最初、若者たちと談笑しようとしていたが、食事が終わるなり眠気を感じ始め、結局その考えを引っ込めるしかなかった。

部屋へ戻る前、裏庭の猫にまだ餌をやっていないことを思い出し、林田ククに念を押す。

「ククちゃん、クロちゃんにまだご飯をあげてなくてね。あんたは運がいいから、私の代わりに魚を二匹釣って、クロちゃんに持っていっておくれ」

少し間を置いて、言葉を続ける。

「今度は気をつけるんだよ、また落ちないようにね」

林田ククは今日、当面ほかにすることもなく、それに根っからの猫好きでもあったため、あっさりと引き受けた。

「はい、わかりました」

お爺さんが...

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