第319章 検査結果

川崎玲奈はようやく合点がいった。あの日、食事の席で川崎務が林田ククにあれほど熱心だったのは、彼女のあの顔のせいだったのだ。

川崎玲奈は写真の女をじっと見つめ続けた。胸の内に、言葉にし難い奇妙な感覚が渦巻いていた。

「玲奈、どうした?」

ちょうど川崎司光に声をかけられ、川崎玲奈は我に返った。慌てて写真立てを引き出しに押し込み、顔を上げて答えた。「ううん、何でもない。ちょっと物を落としたから、拾ってたの」

幸い、写真立てを完全に引き出しから出していなかったし、机の影になっていたため、彼女が手に持っていたものを川崎司光に見られずに済んだ。

川崎玲奈はティッシュを手に取り、二枚引き出して藤...

ログインして続きを読む