第224章 血縁関係はない

先ほどの二人の会話をすっかり聞いていた朝日明美は、たまらず好奇心を口にした。

「いくらなんでも変じゃない? 社長自ら監督のところに連れて行くなんて。そういうのって、普通はマネージャーの仕事でしょ」

林田クク自身もよく分かっておらず、スマホをしまいながら肩をすくめた。

「事務所にはまだ私の専属マネージャーがいないから、川崎社長が自ら動いてくれたんじゃないかな」

朝日明美はチッと舌打ちをした。

「ずいぶんとマメな社長さんね」

ちょうど一階に到着したエレベーターから降り、エントランスを抜けると、目の前に白いベントレーが停まっていた。そして車のそばには、二人の人影がある。

林田ククは少...

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