第337章 来てと頼み込む

青山静のあまりにストレートな言葉に、川崎玲奈は少し頬を染め、伏し目がちに恥じらいの笑みを浮かべた。

「わたしに彼氏はいませんけれど、深さんがわたしを好きになってくれるとは限りませんから」

「そんなことないわよ」

藤原雲楽が一歩前に出て、親しげに川崎玲奈の腕に自分の腕を絡ませる。

「玲奈はこんなに綺麗なんだから、お兄ちゃんが好きにならないわけないじゃない」

絡みついてきた藤原雲楽の腕をチラリと一瞥し、川崎玲奈は内心少し抵抗を覚えたものの、結局振り払うことはせず、ただ口角を上げて微笑んだ。端から見れば、ひたすら照れているようにしか見えない。

藤原雲楽が意図的に川崎玲奈との距離を縮めよ...

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