第340章 引き取り

林田ククはネットの掲示板でぬるちゃんの里親を探そうと思っていた。だが、翌日戻ってみると、ぬるちゃんの姿はどこにもなかった。

あの時、彼女はひどく落ち込んだ。あんなことなら、あの晩この子を連れて帰ればよかった。ペットホテルに預けてでも、ふさわしい飼い主が見つかるまで待てばよかったのだ。どこへ行ったのか、生きているのかすら分からないより、ずっとマシだったはずなのに。

もう二度とぬるちゃんに会うことはないだろうと思っていたが、数ヶ月の時を経て、こうして再会を果たした。

林田ククは、失った大切なものを再び取り戻したような、不思議な感慨に包まれていた。

それに、この小さな犬小屋や中の飾り付けを...

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