第365章 服を脱げ

林田ククは半ばやけくそになっていた。藤原深のあの狡猾な性格からして、そう簡単に自分を逃がしてはくれないだろう。

それならいっそ、向こうから差し出された極上の男を存分に味わってやるのも悪くない。どのみち、藤原深の『そっち』の腕は……確かに申し分ないのだから。

藤原深は一瞬きょとんとしたが、状況を理解すると狂喜の表情を浮かべた。

「同意したのか?」

「ええ」

林田ククは壁に寄りかかって顎を上げ、冷ややかな視線で彼を見下ろした。指先を彼の喉仏から胸元へと滑らせ、冷徹に命じる。

「自分で服を脱いで」

ベッドの上で彼女から藤原深に命令を下すのは、これが初めてのことだ。正直に言って、この優...

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