第389章 最後まで追及する

車が停まるや否や、藤原深は怒気をまとったまま飛び出した。フロントが止めに入ろうとするのも聞かず、強引にエレベーターへねじ込む。

その場にいた社員たちは低気圧に当てられ、目を合わせることもできずにそそくさと散っていった。

上昇する箱の中、藤原深が氷のような声で田中申に確認する。

「……あいつ、今、社長室だな」

田中申は届いたばかりの連絡を見て、うなずいた。

「ええ。さっき空港から戻ったばかりです」

言い終えてから、ためらいがちに続ける。

「その……川崎社長に事前に一言入れたほうが。いきなり乗り込むのは――」

藤原深がじろりと睨み、言葉の先を封じた。

「川崎司光がククちゃんにあ...

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