第403章 偶然の出会い

水原心柔は必死に立ち上がり、台本どおりに動きを続けた。ひと跳び、くるりと回転――その瞬間、さっき痛めた足首に力が入らない。脚がもつれて、

ドンッ

鈍い音とともに、床へ叩きつけられた。

「ぁあ――っ!」

耳を裂くような悲鳴。水原心柔は変形した足首を両手で押さえ、痛みにのたうち回る。

林田ククは凍りつき、すぐに顔を上げて水原心柔のアシスタントを探した。

同時に、アシスタントが猛スピードで駆け込んでくる。だが第一声は救護ではなく、怒鳴り声だった。

「写真ダメ! 動画もダメ! みんな、いったん外に出て!」

林田ククの頭の上に疑問符が並ぶ。この状況、まず助けるべきじゃないの? 手を貸せ...

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