第450章 払い出し

林田ククは、友だちの言葉に返事をしなかった。

朝日明美はふうっと息を吐き、体をひねって林田ククのほうを向くと、真面目な顔で言う。

「ていうか、さっきみたいにあんな言い方したらさ……誰が藤原深にあんなこと言えるのよ」

「でも、あんなに怒ったクク、初めて見た。服届けに来ただけじゃん? 説明が足りないとか、そこまで大問題でもないでしょ」

不満はわかる。けれど、あの怒りの大きさはわからない。

林田ククはぱちりと瞬きをして、どこか困ったように笑った。

「服のことだけなら、こんなに怒るほどじゃないよ。ただ……さっき急に思ったの。あの服みたいに、ほかにもたくさんあるんじゃないかなって。彼が黙っ...

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