第451章 愚かさ

水原心柔は嘲るように笑いながら、林田ククを上から下まで値踏みするように眺め回した。

林田ククが藤原深と離婚したことも、たいして金を手にしていないことも知っている。だからこそ、この車を自分で維持できるわけがない、と最初から決めつけていた。

その言葉に煽られ、杉浦世奈も勢いづいて鼻で笑う。

「こんな状態のいい車、普通のレンタカー屋じゃまず出さないよね。出どころも……ねぇ?」

言い切らなくても、視線が全部を語っていた。

杉浦世奈は水原心柔ほど名も資産もない。長年この芸能界で、泥をすすりながら生き残ってきた——要するに、あちこちのパトロンのベッドの上で。

そのパトロンたちが買ってくれるの...

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