第455章 センター

写真の背景は薄暗い会議室で、灯りといえばプロジェクターの淡い光だけだった。

藤原深はスクリーンからいちばん遠い席に、斜めに腰掛けている。顔の半分は闇に沈み、もう半分は幽かな青い光に浮かび上がる。すっと通った鼻筋、硬質な横顔の輪郭――目が離せない。

シャツの襟元はわずかに緩められ、右手で顎を支えていた。手首の腕時計がきらきらと虹色に瞬く。でも、それ以上に目を奪うのは、手の甲にうっすら浮いた血管の色気だった。

藤原深といえば、外向けの印象はいつだって尊大か、冷淡か、近寄りがたいか。そのどれかで、こんなふうに禁欲的で、妙に艶のある一枚なんて見たことがない。

本人が広報に出す写真も、基本は距...

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