第459章 釈明

林田ククはもう電話を切るところだったが、その言葉を聞いて慌てて受話器を取り直した。「やめてよ。ちゃんと仕事して」

この前だって真夜中に来ただけで写真を撮られた。堂々と差し入れにでも来ようものなら、今度はどんなトンデモが流れるかわかったものじゃない。

藤原深は同じ手で畳みかける。「本当に行っちゃだめ? 遠くから見るだけでいい。だって、どうしても会いたいんだ。君が組に入ったら、会える時間はもっと減るだろ」

理由は十分。筋も通っている。

林田ククは困ったように表情を曇らせた。

藤原深はさらに押す。「君に迷惑はかけない」

そこまで低姿勢で何度も頼まれたら、林田ククの心はぐらりと揺れる。

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