第467章 慰め

林田ククはさっと身を引き、藤原深との距離をあからさまに取った。顔には「慰めって、なに?」という疑いと警戒がべったり貼りついている。

藤原深の口から、ろくな言葉が出るはずがない。

反射的に拒みかける。「慰めってなに。言葉だけの慰めでいいの?」

「ぷっ」

助手席の神崎遠が堪えきれず吹き出した。ルームミラー越しに林田ククと目が合うと、こっそり親指を立ててみせる。返しが気に入ったらしい。

林田ククは眉を寄せた。なにかおかしい。

いつもなら神崎遠が一番囃し立てる側だ。それなのに、藤原深が言い負かされるのを面白がっているように見える。

二人、なにかあった?

林田ククは元来、ひねくれている...

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