第481章 大物ぶる

林田山は、藤原深がすぐにメールの出どころを洗って自分に辿り着くはずだと踏んでいた。胸の奥がひりつくほど警戒していたのに――。

藤原深は、何の追及もなく、黙って金を振り込んできた。

……そこまで林田ククのことが大事なのか?

林田山の予想は、真っ向から外れた。

藤原深に残っているのは、せいぜい未練程度だと思っていた。藤原家の名誉を持ち出して揺さぶってやるつもりだったのに、まさかここまであっさりとは。

やり方が過激すぎた、と今さら後悔が滲む。林田ククがここまで重い存在だと知っていれば、急がず、じわじわと絡め取る手もあったはずだ。

――林田ククという駒は、手放せない。

林田山はそう結論...

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