第493章 友人

名を呼ばれ、林田ククは顔を上げてちらりと目をやり、ふっと笑った。

こういう手合いのやり口って、本当に似たり寄ったりだ。前に佐藤梓紗も、同じようにして彼女を引っぱり出した。

もっとも、佐藤梓紗が青山静に取り入るのは、ちゃんと見返りがある。藤原家という後ろ盾があるのだから、へつらうほどの価値があるのもわかる。

じゃあ、杉浦世奈が水原心柔にここまで媚びるのは何のため? 水原心柔の「ツテ」なんて、いろんなパトロン頼みだ。資本相手に張り合って、誰かに役をねじ込めるような人でもないだろうに。

ククは内心で毒づきつつ、表情の笑みだけは崩さない。言葉には、きっちり棘を仕込んだ。

「杉浦さん、わたし...

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