第502章 必死

藤原深は、呆れた顔のまま聞いていた。

離婚する前は、林田ククがネット中のセクシーランジェリーを片っ端から買い集めて、家で順番に試していた。毎回、火がついたみたいに自分から煽ってきて――それで「色気がない」だと?

ベッドの上だって、ころころ体勢を変えて、彼女の方が飽きることを知らなかった。刺激になりそうなことは何でも探す。――それで「死体みたい」?

林田ククが好き勝手言い散らかすのを聞きながら、なぜか藤原深の機嫌は少しだけ上向いていた。手を止めず、この状況を彼女がどう切り抜けるのか見てみたくなる。

藤原深はわざと声を落とし、耳元で囁いた。

「……言ってみろ。いくら持ってる?」

声色...

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