第506章 アシスタント

朝日明美は眉を上げ、姿見に映る自分を横目で眺めた。ラフな格好で髪も適当、決してきっちり整えているわけじゃない。それでも、素のままでも見られる程度には――いわゆる清楚系の地顔だ。芸能界に紛れ込んでも、食いっぱぐれるほどじゃない。

「いいよ。でも、いちばん腕のいいマネージャー、あたしに付けて」

神崎遠は一瞬、意味が理解できず、怪訝そうに彼女を見つめる。

朝日明美は鏡に向かって、なおも自画自賛を続けた。

「清純派のヒロインくらいなら、やれるし。ほら、今ってまた“清純系”のキャラが戻ってきてるでしょ? 完全にあたしの土俵」

言い切る口ぶりは、もう完璧なプランでも出来上がっているみたいだった...

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