第535章 自分で脱いだもの

翌朝。藤原深はひどい二日酔いで目を覚ました。頭は割れそうに痛み、喉はからからだ。

手を上げてこめかみを揉もうとして——動かない。

訝しく首を巡らせると、林田ククが彼の腕の中にすっぽり収まって、気持ちよさそうに眠っていた。

昨夜の記憶が、途切れ途切れに浮かび上がる。会話の内容は曖昧だ。ただ、ずっと抱き合っていたこと、たまにキスして、たまに頬を寄せ合っていたことだけは覚えている。

雰囲気は悪くなかった。けれど、具体的に何をしたのかとなると、さっぱりだ。

自分の上半身が裸なのを確認してから、眠り続けるククへ視線を戻す。……どうせ、こいつは俺が朦朧としてるのをいいことに。

彼女の身体への...

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