第543章 刺激

「俺と一緒に行って、何すんのよ?」

朝日明美はぱっと彼の手を振りほどき、露骨に不満をぶつけた。

何この人。何も説明しないくせに、いきなり連れて行こうとするとか……頭おかしいんじゃないの。

神崎遠は、逃がすまいとするみたいにすぐさま彼女の腕をつかみ直す。

「仕事、探す気あんのか? 俺に履歴書の捏造を通報させたいのか。人として終わってるぞ」

朝日明美は大きく息を吸った。こんな恥知らずと知り合ったこと自体、人生の厄災だ。

田中大介が、二人が出ていくのを見て首をかしげる。

「どうしたんですか?」

神崎遠が先に言い放った。

「詮索すんな」

そう言うなり朝日明美を押すようにして外へ連...

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