第546章 報酬

朝日明美は目をまん丸に見開いた。図々しい人間なら見たことがある。だが、ここまでとは――外部の人間がいる目の前で、あんなに堂々とやるなんて。さっき二人きりだったとき、どれだけ酷かったのか……想像するだけで腹が立つ。

この藤原深、ふだんはそれなりに人当たりよく見えて、さっきの食事会でも品行方正ぶっていたくせに。こういう場面でどうして突き放さない? さっきまでのは、外野に見せるための演技だったってわけ?

怒りが爆発し、口をついて罵声が出た。

「外に彼氏がいるのに、ここで別の男とベタベタして……あんた、彼氏に顔向けできるわけ?」

林田ククは、親友が本気で怒っているのがわかると、からかう余裕を...

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