第550章 取り調べ

朝日明美はぎょっとして林田ククを見た。眉や目元をじっと確かめるほど、どこか噛み合わない違和感が増していき、思わず息をのむ。

神崎遠がすぐ横に来て、そっと彼女の手を引き、声を落として促した。

「……まず見て」

「ピアノの先生?」佐藤千夜は鼻で笑い、上から下まで値踏みするように眺めて露骨に見下す。「その雰囲気、ピアノとはだいぶ違わない? 途中から始めた口? 家は何してるの?」

矢継ぎ早のプライベート質問。けれど本人は何が失礼かも分かっていないらしく、当然と言わんばかりの顔をしている。

林田ククは笑みを崩さないまま、首を傾げた。

「佐藤さん。そんなの、失礼だって教わらなかったんですか?...

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