第561章 公表

神崎遠は固まった。まさか彼女が心配していたのがそんなことだとは思わず、思わず苦笑が漏れる。

「俺だって一応お前の友だちだろ。たとえこの先、普通に結婚して子どもを持てなくなったとしても、お前を訴えたりしない」

「この先、普通に結婚して子どもを持てなくなった」――その言葉を聞いた瞬間、朝日明美の罪悪感が一気に膨れ上がり、今にも涙がこぼれそうになった。

彼女は手の置き場に困ったように視線を彷徨わせる。

「お医者さんも、永久だって決まったわけじゃないって……。万が一、あとで治るかもしれないし」

その様子に神崎遠は目をくるりと動かし、わざと傷ついたふりをした。

「先のことなんて誰にもわから...

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