第562章 本当に

林田ククは自分の目を疑った。ほんの数時間のあいだに、朝日明美と神崎遠が交際を公表した――?

いつの間に? どうして何の噂も耳に入らなかったんだろう。明美はずっと「神崎遠とは友だちだ」って言ってたのに。

ククは慌てて明美に電話をかけた。これは明美本人の意思なのか、それとも神崎遠の悪ふざけなのか、確かめたかった。

一方の朝日明美は、神崎遠のスマホを奪い返すどころか、自分のスマホが先に鳴った。

胸が「どくん」と跳ねる。なぜだか、後ろめたい。

この時間にかかってくるのは、きっとククが問い詰めに来る電話だ。

でも、友だちからの電話を無視するわけにもいかない。

朝日明美は覚悟を決めて出た。...

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