第563章 理不尽

藤原深はその場で固まった。いまいち状況が飲み込めない。

「……どうした?」

「言ったよね。神崎遠のこと見張ってて、明美にちょっかい出さないようにって。なのにどういうこと? さっき、あいつら“公式”で発表したんだけど!」

林田ククは怒りが収まらない。胸の奥に、裏切られたみたいな冷たい感覚まで湧いてきた。

「……は?」藤原深は前後関係を知らないまま、正直に返す。「俺も今知った。落ち着け。先に状況を確認する」

林田ククはもう頭に血が上っていて、理性なんてとっくに焼け落ちていた。

「白々しい。神崎遠って、今日なに食べたかまでお前に報告するタイプでしょ? それでこんな話だけ黙ってるわけない...

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