第567章 嫌がらせ

朝日明美は眉をひそめ、不思議そうに首をかしげた。「腰に塗るの? 効くの?」

神崎遠は腹をくくって嘘をつく。「医者から俺にだけ出た薬だ。痛みを抑えられる。傷の近くに塗ればいい。まさか傷口に直で塗れって言うのか?」

それを聞いた途端、朝日明美は耳まで真っ赤になって言葉を失った。「誰があんたのケツなんか見るのよ」

素直に軟膏を探して持ってくる。やけに簡素な白いチューブだ。匂いがどこか馴染みがあって、つい余計なことを口にした。「この薬、いい匂い。わたしのボディミルクと同じ感じがする」

神崎遠のまぶたがぴくりと跳ねる。平静を装って言った。「そうか? 一本やろうか」

次の瞬間、頭をぺしんと叩か...

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