第572章 変態

佐藤時言は言葉に詰まった。「いないのか? さっきあいつから電話が来て、てっきり……」

そのとき神崎遠も、ようやく頭が回った。

藤原深が真夜中に人を叩き起こすなんて滅多にない。ククと何かあったに決まってる。

神崎遠は慌てて取り繕う。「あー、今言われて思い出した。あいつ、この前“最近ちょっとした計画がある”って言ってたんだよ。でも別件で流れたとかなんとか。お前に連絡したのもその話じゃね? こっちはまだ何も聞いてねえから、俺から確認しとく」

そう言われると佐藤時言の疑いは少し薄れたのか、何も言わずに通話を切った。

切った瞬間、外からコンコンとノックが響く。

佐藤時言はベッドにもたれ、落...

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