第576章 手伝い

神崎遠は大股で彼女のほうへ歩み寄った。態度はやけにガラが悪い。

「ここは俺ん家だ。どう着ようが俺の勝手だろ」

「……好きにすれば」朝日明美は相手にする気もなく、視線を落として情報を追い続けた。

神崎遠が目を細める。妙だ。いつもならすぐ噛みついてきて「着替えろ」だの何だの言うくせに、今日はそれで終わり?

そのまま隣に腰を下ろし、ちらりと彼女のスマホ画面を覗く。そこに「林田クク」の文字を見つけて、すぐ察した。口元を歪め、酸っぱい声が漏れる。

「またククのニュースかよ。お前、あいつにだけ優しすぎだろ……嫉妬するわ」

朝日明美は白い目を向けた。

「あなたとククちゃんを比べる? わたしと...

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