第578章 罠

林田ククは「はい」と言いかけて、ふと我に返った。——それ、わたしの仕事じゃない。

「藤原深さんから送ってもらえばいいじゃないですか」

「俺はあの小僧と話す気はない」

その一言で、逃げ道を塞がれた。

「……じゃあ、先にわたしに送ってもらって、それを転送します」

通話を切ると、林田ククは階下へ降り、インコの動画を撮った。ガラスの映り込みは徹底的に避ける。バレたら終わりだ。

わざと数分置いてから、動画をお爺さんへ送った。

お爺さんは再生すると、音量を最大にし、画面も拡大して隅々まで目を凝らした。反射は見当たらない。少しだけ、残念そうに目を細めた、そのとき——。

「ぐぐっ」

インコ...

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