第585章 親に会う

神崎遠は飛行機が着陸してすぐ、林田ククの更新を目にした。思わず笑ってしまう。藤原深、やることがえげつない。

朝日明美が向こうから叫んだ声が、それを遮った。

「こっち来て、荷物!」

神崎遠はスマホをしまって歩み寄る。朝日明美は大荷物をこれでもかというほどがっちり縛りつけていた。

「どうせ車に乗るなら、また外すだろ。なんでそんなに固く縛るんだ?」

明美は苦い顔をする。

「迎えの車、来ないよ。みんな外出しちゃっててさ。自力で帰るしかないの」

着陸前、家から迎えが来るとは言っていた。車はあまり快適じゃないかも、道のりも長いから若様は我慢してね、と予防線まで張って。

そのつもりで心の準...

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