第601章 贈り物

林田ククは藤原深の許しをもらうと、そそくさと這っていって箱を膝の上に抱えた。見た目はずっしりしているのに、実際に持つと意外と軽い。

でも神崎遠の贈り物だ。外すはずがない。

ククは目を輝かせてリボンをほどき、ふたを開けた。――次の瞬間、顔がかっと熱くなって、反射的にふたを閉める。

もう……神崎遠、何を送ってきてるのよ。

慌てて元どおりに包み直し、テーブルへ戻す。藤原深に見つかったら、何が起きるかわからない。嫌な予感しかしない。

「見たのか? 何だった」

藤原深がコップを二つ持って戻ってくる。親指と人さし指の間――虎口に、赤い跡がついていた。

ククはそれを見た瞬間、息をのむ。焦って...

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