第172章

「どういうつもり?」私はむっとして言い返した。「私がそんなに必死に見えるっていうの?」

それから、私は声にからかうような響きを乗せた。彼の自信を少しばかりへし折る機会を逃す気にはなれなかったのだ。「それに、最近のあなたの疲れきった様子じゃ、どっちにしろ他のことに回す体力なんて残ってないでしょうけど」

彼の自信満々な表情がすぐさましぼみ、傷つけられたプライドと、不本意ながらも込み上げる面白さとの間で葛藤しているのが見て取れた。

私はテーブルに置いた保温容器を指し示し、よりビジネスライクな口調になった。「正当な理由もなしに動いたりはしないわ、オリオン。協力者がこの戦争に勝つ前に、過労で倒れて...

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