第131章

突拍子もないその賞賛の言葉に、山口延平の瞳に宿っていた狂気がふと凪いだ。

父の山口平次は、計算高く利己的な男で、滅多に人を褒めない。

ただ、この息子である延平にだけは幼い頃から期待をかけ、「お前は頭がいい、兄弟の中で一番俺に似ている」と目を細めていたものだ。

しかし、彼が両足の自由を失ってからは全てが変わった。父の眼差しは、期待から嫌悪へと変貌していたのだ。

千鳥凪紗の言葉は、彼の内にある最も深い渇望と不満を突き刺した。

「お父様があなたを見放したのは、あなたが愚かだからではありません。利用価値がなくなり、足手まといになると判断したからです」

千鳥凪紗の声は冷ややかで、それでいて...

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