第170章

虎の刺青を入れた男は、梅原のその虚勢を張った態度がおかしくてたまらないといった様子で吹き出した。後ろに控える二人の手下も、下卑たからかうような笑い声を上げる。

その笑い声は狭い路地に反響し、鼓膜を突き刺すように不快だった。

「『俺様』だと?」

男は笑みを消し、凶悪な眼光を放った。

「今日という今日は、俺の前で『俺様』なんて口を利いた奴がどうなるか、たっぷりと教えてやるよ!」

言い終わるか否か、男は一足飛びに距離を詰め、梅原慎一に反応する隙すら与えなかった。風を切り裂くような鋭い拳が、梅原の鳩尾に深々と突き刺さる。

ドスッ!

梅原慎一は五臓六腑がねじ切れるような衝撃を受けた。胃酸...

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