第22章

千鳥凪紗が密かに支援していた数人の貧しい学生たちの件が、どこからかメディアに嗅ぎつけられた。千鳥家はこれを好機と捉え、すぐさまその功績をすべて自分たちのものとし、彼女を「慈善活動に熱心な名家の令嬢」に仕立て上げた。そして今や、彼女に残された最後の一滴の価値まで搾り取ろうとしていた。

「失せなさい!」

椎名水緒は千鳥凪紗を背に庇うと、柳眉を逆立て、黒服の男たちの鼻先を指差して罵った。

「千鳥家は自分の娘をこう扱うわけ? まるで押し売りじゃない!」

リーダー格の男は椎名水緒のことを知らないらしく、彼女の流行りのファッションを見て、千鳥凪紗がどこかで知り合った素行の悪い友人だと決めつけたよ...

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