第8章

閃光手榴弾。銃声。怒号。混沌は一瞬で巻き起こった。

俺は銃を手に、入口へと突進した。一歩一歩に決意が満ちていた。

『今行く、絵里。待ってろ』

倉庫の内部は薄暗く、湿っていた。銃声と閃光手榴弾の光が、壊れた壁や錆びついた機械を照らし出す。俺の部下たちが悠斗の手下どもと撃ち合い、銃弾が空中に致命的な弧を描いていた。

俺は身を屈め、戦場を駆け抜けながら、絵里の姿を探した。

不意に、倉庫の奥から聞き慣れた悲鳴が聞こえ、心臓が止まりそうになった。『絵里』

俺は声のする方へ駆け出した。荒生がすぐ後ろについてくる。角を曲がった瞬間、彼女の姿が見えた――椅子に縛り付けられ、髪は乱れ、...

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