チャプター 104

ほどなくして、サンプソンが満面の笑みを浮かべて戻ってきた。「ジョン様があなたの提案に大変興味をお持ちです。どうぞ、こちらへ。ただし、中にお連れになれる部下の方は一名のみです。もう一名の方は、外でお待ちいただくことになります」

カイルはジェームズにその場に残るよう命じると、ギャスパーを連れてサンプソンの後に続き、重厚な木製の扉へと向かった。

通されたオフィスは、バスケットボールのコートほどもある広大な空間だった。部屋の反対側にはデスクが置かれ、その横にはオーナー自身の等身大の像が立っている。

ジョン・レムズ本人は、デスクの向こう側で椅子にふんぞり返っていた。ワニ革のローファーを履いた両足は...

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