第1223章

まるで探照灯のように、ネイサンはルナへの警戒を強めていた。こんな幼い年齢で、娘が恋に落ちるような事態は断じて阻止せねばならないと、固く決意していたのだ。

彼の持論では、四十歳未満の恋愛など、すべて「ままごと」に過ぎない。しかし、ヒルダの考えは違った。彼女は、ルナがもっと早くから恋愛を経験してみるのも悪くないと考えていたのだ。

ヒルダからすれば、ネイサンはあまりにも過敏すぎた。

その日、ルナはクレヨン画で賞をもらった。意気揚々と家に帰ってきた彼女は、家族にその絵を見せた。

「これがパパ、ママ、おばあちゃん、リナックスおじさん、リリーおばさん、ジョナサンおじさん、あとアンソニーおじさんだよ...

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