第1248章

そこはネイサン名義の私立病院だった。ペット病院はあくまでその一部に過ぎず、この病院の産婦人科は非常に評判が高かった。

「一体どういうこと?」

ヒルダは驚きを顔いっぱいに浮かべながら、思わず声を漏らした。そして慌てて犬を車に乗せると、テディの後を追って産婦人科へと入っていった。

(あの野郎、誰かを妊娠させたの? いつの間に? コニーを追いかけてるんじゃなかったの?)

(どういうこと? まさか、コニーに自分の子供を育てさせるために追い回してるわけ?)

ヒルダは物陰からこっそりとテディの様子をうかがった。

テディが立ち去ると、ヒルダはすぐに駆け寄ってファイルを覗き込んだ。すると、テディと...

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