第341章

雷鳴のような拍手がピタリと止むと、会場中の視線が一斉にテヒラへと注がれた。彼女は顎を高く上げ、堂々とした態度で言い放った。

「元ミス・ミスティとして言わせていただくなら、わたくしのパフォーマンスは完璧でしたわ。もしオンライン投票がなければ、優勝していたのはわたくしよ!」

観客席が騒然となる中、審査員たちは信じられないといった様子で顔を見合わせた。まさか最後の最後で、テヒラがこのような騒ぎを起こすとは誰も予想していなかったのだ。

司会者でさえ困惑し、とっさに言葉が出ない。

テヒラは観客と審査員を見回し、はっきりとした口調で続けた。

「ヒルダとわたくしのオンライン投票分を無効にすることを要求し...

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