チャプター 623

ネイサンがヒルダの欲求不満を解消してやるには、かなりの労力が必要だった。翌日、彼の体はあちこちが痛んだ。(もう無理だ、俺も歳をとったな。若い妻を持つ年老いた夫の悲哀ってやつが、今まさに身に染みている。まるで完全に搾り取られた気分だ。だが彼女は若く、健全な欲求と願望を持った女性だ。以前は俺が三十で彼女が二十だったが、すぐに彼女は三十になり、俺は四十になる)

今日、カイルがわざわざ礼を言いに家までやって来た。「ネイサン、本当にありがとうございます。あなたがいなければ、事態を収拾することはできなかったでしょう」

ネイサンはソファにぐったりと沈み込んでいた。完全に精気を吸い取られたようで、指一本動...

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