チャプター 203 チャプター 023

エリザベス視点

二、三度瞬きをし、テレビ画面を睨みつけた。もしかしたら映像が急に変わって、私の見間違いだと証明してくれるかもしれない、そんな期待を込めて。しかし、映像は変わらない。両手でごしごしと目をこすった。手のひらを強く押し当てる。視力が落ちたのか、それともホテルのテレビがおかしくなったのかとでも思ったからだ。だが、違った。それはまだそこにあった。私の顔が。昼間のように、はっきりと。

一瞬、私は完全に凍りついたまま、ただそこに立ち尽くしていた。ニュースキャスターの声は背景に溶けていくようだった。もうほとんど聞こえない。私の意識が集中できたのは、ただこちらを見つめ返してくる映像だけだった...