第204章 204章

エリザベス視点

「両親に電話して、これを見せなきゃ。考えれば考えるほど不気味になってくるし、一瞬ごとに好奇心はどんどん強くなっていく。どうして今まで、この人のことを知らずに生きてこられたんだろう?」私はそう言ってベッドに仰向けになると、不満の溜め息を漏らした。私の重みでマットレスが沈み込み、その柔らかさに身体が飲み込まれていく。天井をただ見つめた。

「うん、そうすべきだと思う。きっとご両親なら何か説明できるはずよ。もしできなかったら、その時こそパニックになるべきだわ」電話の向こうから友人の声が聞こえる。声がわずかに響いていて、歩き回っているのかもしれない。

これ以上会話を引き延ばしたくな...

ログインして続きを読む