チャプター 219 チャプター 2019

エリザベス視点

これまでの人生、私は欲しいものは何でも手に入れてきた。それを隠したこともないし、恥じてもいない。今は両親に腹を立てているし、養子である事実を隠されていたことにもまだ完全には納得していないけれど、それでも彼らは私が望みうる最高の両親だった。彼らは私をお姫様のように育ててくれた――いや、訂正するわ、女王様のように育ててくれた。子供の頃に指さした小さながらくたから、十代の頃にしたとんでもない要求まで、私が欲しがるものは何でも、すべて与えてくれた。そして、彼らが私に与えてくれた最も大切なものは、ある種の精神、信念だった。何かを心の底から欲して、それに向かって努力すれば、不可能なことな...

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